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韓国大田(テジョン)にて

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対馬旅行 その2

フェリーと対馬上陸

釜山と対馬を結ぶ船は変わった形をしていた。言葉では説明しにくいが、舳先が二つあるのだ。この形が揺れにくいのだそうだ。行きはほんの少しだけ揺れた。厳原(いずはら)港の入国管理の窓口は4つしかなく、韓国人の場合、写真や指紋を取るので随分待たされた。入管を出たところにワゴン車が停まっていて、ガイドさんの運転で上見坂(かみざか)園地へ向かった。ここに宗武志(そうたけゆき)の詩碑があった。

島も痩せたが 友も痩せた
魚形を削りながら だまって潮を見る
だが俺には夢がある
言いさして友は笑う
深夜 世界図を開く コンパスを取る
島を軸にぐるっと廻す

宗武志(1908~1985)は伯爵。対馬藩主だった宗家の当主で、徳恵翁主の夫であった人だそうだ。




対馬では色とりどりの花があちこちに咲いていた。花の名前をよく知らないので一つ一つここに書けないのが残念だが、一番印象的だったのがアジサイだ。アジサイは照りつける日差しよりも梅雨時の曇り空が似つかわしい。久しく韓国に住んでいるのでほとんど目にすることのなかった花だ。宿舎の玄関の前にも咲いていた。韓国に戻る日に朝食を済ませて外に出た。玄関先に女将さんがいたのでアジサイについて聞いてみた。旅館の道路の向かいにもたくさん挿し木をしたという。同じ木から挿し木をして増やしてもその土壌によって違う色の花が咲くのだと言った。

( つ づ く )
by eowjs | 2009-07-14 14:49 | 備忘録