韓国大田(テジョン)にて

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小鹿島

9月末の週末に全羅南道高興郡の小鹿島に行った。戦前、いまからちょうど100年前にハンセン病の患者たちを隔離する病院が設置され、現在も国立小鹿島病院がある。この島でハンセン病の患者たちは不自由な生活を余儀なくされた。景色は穏やかで美しいが悲しい歴史をもつ島である。島の片隅に日本人がかつて建てた神社の建物が残っている。拝殿と本殿とおぼしき建物は最近になってペンキが塗られたのだろうか。よく見るとコンクリート造りである。もしかするとそれで終戦直後に破壊されずに残ったのかもしれない。木造より壊しにくいから。
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『朝鮮総督府官報』(1936年5月18日第4面)に見える「小鹿島神社」がこれだと思う。
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小鹿島の病院の隣には公園があり、そこにあった案内文によると、この神社の設立を願い出たSさんという(官報にも名がみえる)人は第何代目かのこの病院の院長で、自分自身の大きな銅像を建てて患者たちに参拝させるなど強圧的な方針が反感を買い、結局は患者に刺殺されてしまったという。ショッキングな事件である。かと思うと2代目の院長の花井善吉博士は患者たちの自由な生活を認めたので韓国人の患者たちに慕われ、死後には彰徳碑が建てられた。この石碑は李承晩大統領の時代に日本統治の影響を一掃するために撤去を命じられたが、患者たちがひそかに地中に埋めておき、そうした時代が過ぎてから掘り出されて今まで残っているのだという。
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黒塗りの木造の建物は約100年前(1916年)に創設された小鹿島慈恵医院の建物。
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by eowjs | 2017-10-05 20:52 | 韓国について | Comments(2)